Diary of Sacred Fox - December 03, 2006

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2006/12/03(1)

エコカイロとかリサイクルカイロとか言われているやつ

こんなやつ, 中身は酢酸実はこの辺はあまり自信が無い, googleで探すと酢酸ナトリウムと書いてあるところが多いけど本体の説明書には酢酸水溶液と書いてあるナトリウムと蒸留水, 過冷却状態に刺激を与えることで凝固熱を得るという仕組みらしい
こういうルートで手に入れたので試しに使ってみた
中に浮いていた金属片を端っこに持ってきてパチンとやると5秒ぐらいかけて連鎖反応的に中の液体が固まり, 発熱しだした
説明書によると"約40度の暖かさが約1時間持続"するらしい, 実際暖かい
問題はどうやって再利用可能状態にするかだなぁ
説明書には"沸騰したお湯の中に入れ, 白い結晶が完全に無くなるまで(約5~10分程度)煮て下さい"とあるが, それを実行できそうな環境は手元には無いなぁ
ポットの中でやるわけには行かないし, マグにためたお湯で何とかなるかと言われるとちと微妙な気もするが他に手は無いので試してみることにしよう
ということで, カイロが冷めるまで続報を待てなのである

それにしても, なんでこいつらは揃いも揃ってハート型なのだろう? 普通の長方形型のものは無いのかなぁ
それにしても熱せられると外装のポリ塩化ビニルPVC独特の匂いが少し鼻に付く, 暫く使っていれば抜けると思うけど, それまでに飽きられて使われなくなる可能性のほうが高そうである
…で, 説明書に書いてあった"PVC"なる語の意味を調べるためにWikipediaを引いたわけだが, ポリ塩化ビニルって環境ホルモン問題であまり使われなくなったという歴史が書かれていたり
こんなものを鍋で暖めろと言うのですか… ということでこの記述を見つける前はマグでだめなら家のポット(あまり使ってない)でやってみようかと考えていたポットでエコカイロ再生は絶対にやっちゃいけないなと心に誓うのであった

で, マグカップにポットのお湯で元に戻るか試してみた
とりあえず1杯目, 入れてすぐに端のほうが融けて全体が少し柔らかくなるのでカップに押し込む, 暫く放置
見た目では3割ぐらいが液体になった感じ, 固体部分もシャーベットのように柔らかくなった
お湯が冷めてきて反応が進まなさそうだったのでお湯を入れ替えることにする
2杯目, 融けている領域が半分を超える, 最初に一気に融けてそのあとはあまり反応が進まないようだ
マグカップもカイロも1杯目の余熱があった分反応も進みやすいかなと期待したけどそんなに変わらず, 誤差の範囲のようだ
3杯目, 一応融けてはいるのだろうけど, あまり反応は進まない, 柱状の小さい結晶が大量に残っていると言う感じである
とりあえず暫く放置した後で再沸騰直後のポットのお湯で試すことにする
で, 少しだけ放置してみたところ, 心なしか結晶の量が増えている & カイロが冷めない
どうやらゆっくりと発熱(凝固)の反応が進んでいるらしい, 液相で安定させるには結晶が無い状態まで一気に持っていかなければいけないのだろうか

結局沸騰させなおしたお湯でやっても失敗, マグカップだと総熱量が足りないのかなぁ, すぐに冷めるし
このおもちゃは1日でお蔵入り確定のようです

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2006/12/03(2)

塩ビ

上の記事に対してちゅん氏から環境ホルモンに対する先入観, 偏見についての指摘を受けた
もともとそんなそうでもないかも高尚な議論をする気などなく, なんかかいだことのある匂い→PVCってなんだろ→略語の意味を引いたりとか暇が無いときの暇つぶしとかに有用なサイトWikipediaで引いたらそんなことが書いてあった→最近塩ビ製品見なくなったなぁ, そういう理由だったのか… という幼稚な推論規則でここに至ったと言うわけでした
寝ぼけた頭で紹介されたサイトを斜め読んだ感じだと, どうも塩ビ⇒環境ホルモンという短絡的な図式は間違いで, そこにはメディアによる政治的な理由とかそういう関係ない要素てんこ盛りで, もしかしたら高価な代替品のほうがよっぽど怖い(かもしれない)といったところなのでしょうか
まぁ, 個人的な結論としては環境ホルモンだろうと何だろうと温めると結構臭くなるからポットへの投入は禁止と言う点では何ら変わりは無いですね
因みに私自身は環境ホルモンを声高に叫ぶこと自体どこまで安全になるか怪しいと思っているので, 環境ホルモン云々は言われない限り気にしてません(避ける努力を否定してわざわざ塩ビにかぶりつく真似もしませんけど)
どうせそうやって特定のものを避けても知らないうちにどこかでもっとやばいものを口にしているでしょうしねぇ…
私が塩ビを漬け込んだ水に対して嫌悪感を抱いたのは臭くなるから & たとえその根拠が科学的に正しくなくても信教の自由は守ってあげなければ気にする人が居たら嫌だから, それだけ
ちゅん氏の『環境・健康に関してはネットは正しくない情報が検索トップに来ることが多いです』という指摘は多かれ少なかれどんなことに関してもいえることであり, 普段は都合よく忘却の彼方に放り込んでいることでもあるので気をつけないとなぁと思ってみたり

因みに例のカイロ復元は湯の中に入れたときに外から適当に弄って中身を攪拌する事で完全に液体化 & 冷やしても安定な状態にできました
よく考えれば融点より高いのだから衝撃を与えても凝固しないし, 普段飲み物に砂糖を溶かすときこれでもかとかき混ぜているわけで, 当然の帰結です
さて, このおもちゃはいつまで持つのでしょうか…

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