プロトコル, 複数の主体が共同して特定の事物を扱うときに守るべき手順を示したもの
ここを読む大多数の読者の皆様には外交の際の国際儀礼としてのプロトコールぐらいにしか馴染みのない用語かと思いますが(大嘘), 身の回りにも不文律としてのProtocolは色々と存在するわけで…
これは私の居る寮でのおはなし
- 食堂の利用
自分の給食カードを棚から取り出して提示しながら"お願いしま~す"もしくは"いただきま~す"と聞こえるように言う, これがトリガとなって当人の食事の最後の盛り付けのみ準備が始まる
準備が終わったら"どうぞ~"といわれる, それまでに中途半端に出ている食事を逐次持っていくのは混乱の元になるのでご法度, ACKを受け取ってから自分の分をトレーごと持っていく, このとき並行してお代わり自由であるご飯及び味噌汁を準備するが, そのためにACK到着タイミングよりも食事を持っていくタイミングがある程度遅れることが予見されるならば"ACKの意味を持つ汎用的な符号うぃ~"などと答え, ACKに対するACKを返すべきである
食事をテーブルに持っていき, 食べ始めるのだが, このときに"いただきます"と大声で言うのは前述のトリガと混乱するのでご法度, 調理者に対するお礼は受け取るときに, 食材及び生産者に対するお礼は心の中で言うのが好ましい
- 風呂の利用
入るときと出るときに"失礼しま~す"と言う, 中に居る人間は"うぃ~"とでも返すのが好ましい
最初は浴槽に所属, 自分を含めた先に浴槽に居る人間の数が洗い場の空き以下のときは無条件に洗い場に移動できる
この不等式が成立しないときには暫く浴槽で過ごした後で"先に使っていいですか?"と先住民に問う, この要求は特別な理由がない限り認めなければならず, 認めた場合はその者の洗い場利用優先順位は浴槽に居る人間の中の最下位に修正される, 但しここで起きる逆転は洗い場に空きがある限りは同様の方法で修正できる
4月ごろに新入生がこれらのプロトコルに違反した場合は上級生は厳しく叱らなければならない
- 言葉遣い
基本的に同級生及び下級生に対する言葉遣いには制限はないが, 上級生に対してはある程度以上の丁寧な対応が要求され, これが出来ないと影で白眼視される
たまに3~4年が相手を確認せずに常体で話しかけた相手が院生とか実は上級生だったときには, 大抵の場合敬体で言い直すわけだが. 上級生の側も別に言い直さなくても良いとフォローしなければならないところまでがProtocolに入っていると考えてよい